滋賀県管内全図
西明寺境内見取図
神崎郡山上村役場簿書蔵置所
県庁周辺図(園城寺并付属地境内図)
滋賀県史(府県史料)
県名改称の布告

(21)「郡役所文書往復編纂保存規程準則」 大正9年(1920)12月4日

 県庁で進められた「類別整理」は、郡や町村でも導入されました。本資料は県が制定した郡役所の新たな文書規程で、1つの事件が完結した際は「一件書類」を取りまとめ、書類の右肩欄外に、部門(係)名、類別番号、保存種別(保存年限の種類)を記入することが定められています。保存種別は、県と同様に永年・10年・3年の3種に分けられましたが、文書類別は事務の増減にともなって変動することから、適宜独自に設定するよう指示されています。【大あ45(79)】

 

(22)「町村役場文書整理之栞」 大正13年(1924)9月

 大正10年9月より県は、近年町村の調査報告が遅延しているのは、文書整理に問題があるとして、郡役所に度々その改善を命じています。翌11年8月には「町村文書取扱順序」を制定し、郡役所の指導で町村役場の整理状況は、漸次改善に向かったようです。郡ごとに町村文書分類表が作成され、「類別整理」の観点が導入されました。本栞はさらに役場の全員に、文書整理は「事務ノ基礎」をなすことを自覚させるため、各町村に配布されたものです。【明い254-2(7)】

 

(23) 「文書整理ニ関スル件報告」 大正13年(1924)11月15日

 県が内閣書記官に提出した文書整理の報告書です。国立公文書館にも、提出書類が保存されていますが、ある1つの県の文書整理に関する簿冊は、滋賀県のみのようです。明治末以来の県・郡・町村における文書整理の実績を、自ら「見ルベキモノアリ」と評価しており、自信のほどをうかがうことができます。添付資料として、文書規程や文書庫の写真(滋賀県庁、神崎郡役所、蒲生郡八幡町役場)も併せて送られ、主任官の視察を希望しています。【大こ29(22)】

 

(24)「保存文書整理完成シタル県下ノ町村役場簿冊蔵置所」 大正期

 文書整理を完了した県内町村役場の文書庫の写真帳。内閣書記官に展示資料㉓と併せて提出した「蒲生郡八幡町役場」の写真は含まれていませんが、「神崎郡山上村」「東浅井郡小谷村」の写真は、同時期に内務省に提出されたものです。保存文書は、町村によって、棚に並べる方法(宮村)と箱に収める方法(秦川村、小谷村)の2種類があったことがわかります。いずれの場合も「棚第〇号」「函第〇号」のように、文書の保存場所がわかるよう工夫がなされています。【資609】

 

(25)「公文書管理条例案の回議書」 平成31年(2019)1月11日

 滋賀県公文書等の管理に関する条例案の議案を、県議会2月定例会議に提出してよいかを伺う回議書。県民情報室の主任主事が起案し、知事が決裁しています。同条例は平成31年3月22日、滋賀県条例第4条として公布されました。(滋賀県蔵)

 

(26)「滋賀県庁簿冊庫の写真」 大正13年(1924)11月15日

 資料23で県が内閣書記官に提出した文書庫の写真。主務課(勧業・地方)や係(学事係)、保存期限(第1種・第2種)ごとに文書が整然と並べられています。(国立公文書館蔵)

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