令和5年(2023年)9月、滋賀県立琵琶湖文化館に、明治維新の功労者である西郷隆盛の直筆書簡が寄託されました。この書簡は、明治5年(1872年)2月に、西郷から欧米外遊中の大久保利通へ宛てられたものと考えられ、当時の国内状況や西郷の個人的心情を今に伝える近代史研究上一級の史料として知られていたものです。
長らくこの書簡はその原本の所在が不明とされ、その写本のみが伝えられていましたが、このたびの寄託に際しての再調査によって、その原本であることが約100年ぶりに明らかとなりました。
本展では、この貴重な書簡を、滋賀県立琵琶湖文化館と公文書館の連携企画展示として公開します。その他にも、隆盛の実弟である西郷従道による直筆鑑定書や当時の時代を共に生きた維新の人々の直筆書簡も併せて展示いたしますので、ぜひ御覧ください。
1 展示題目 「幕末を生きた人々の残像~公文書に残る直筆書簡~」
2 展示期間 令和6年(2024年)5月27日(月)~令和6年(2024年) 9月26日(木)
3 展示場所 滋賀県立公文書館(県庁新館3階)
4 開館日時 月曜日~金曜日(祝日を除く)午前9時~午後5時
5 展示内容 滋賀県立琵琶湖文化館寄託・公文書館所蔵の歴史資料等、9点