展示期間 平成28年11月7日(月曜日)~平成29年1月26日(木曜日)

滋賀県において、マザーレイクと称され親しまれている琵琶湖は、古くから人々の生活と密接な関わりがありました。日本一の面積を誇るこの湖は、ホンモロコやビワマスなど固有の魚種を育んだほか、琵琶湖における独特の漁法なども生み出してきました。たとえば、琵琶湖の風物詩でもあり、文献上、鎌倉時代からその存在が知られている魞(えり)漁業は、障害物に出合っても前進するのみで後退することを知らない魚の習性を利用して、編み出されたものでした。
一方で、豊かな恵みがもたらす漁獲による利益は、激しい権益争いも起こし、明治中後期にいたっても、漁場をめぐる争いは絶えませんでした。これに対し、滋賀県は、漁民の争いを調停し、豊かな資源を保護していく目的で、漁場・漁具の制限や、定置・特別・区画の三種に代表される漁業免許制を実施するなど、様々な規制を構築していきます。乱獲防止を目的として、今では全国各地に出荷されている鮎の養殖漁業が官民あげて行われたのも、明治初期が始まりでした。
今回の展示では、限りある資源を守りつつ水辺に暮らす人々が、明治期以降、どのような漁業(なりわい)を営んでいたのか、史料から探っていきたいと思います。
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