4-1「饗庭野買収地図面」 明治22年(1889)7月10日
明治22年、現在でも自衛隊の演習場として利用されている高島郡饗庭野(現・高島市)が陸軍の演習場として買収されます。この図面はその買収地を示したものです。高島郡饗庭野は、近世から近隣村々の草刈り場として利用されており、土地の大部分は近隣村落が所有していました。【明ひ3(12)】

4-2「饗庭野開拓に関する井上馨の書状」 明治9年(1876)5月13日
明治初期、井上馨(外務、財務大臣等を歴任)が、饗庭野で開拓を計画します。この史料は、井上が県令籠手田安定に宛てた書状で、井上の不在中、饗庭野民有地買収の準備を進めておいてほしいと頼んでいます。史料(17)の中央部分の木村正幹(井上の従者)持地がこのとき井上が買った土地です。井上は開拓して牧畜を試みますが、失敗に終りました。【明な309-2(2)】

4-3「野営演習実施の件」明治9年(1876)12月23日
饗庭野は近隣住民の草刈り場として利用される一方で、買収以前から演習場に適した土地として知られており、度々軍事演習が行われてきました。この文書は、明治9年に行われた野営演習に関するものです。県は、該当地域の実測図面を提出するとともに、近隣村々の同意を得た旨を報告しています。【明か27(46)】

4-4「取締掃除人設定の件」 明治22年(1889)8月24日
従前より饗庭野で草刈りをしていた近隣住民に対して、買収後もその権利を保障するため、取締掃除人が設定されました。これは、住民を取締掃除人に任命し、その者が刈り取った下草を無料で払い下げる制度です。この文書は、県が高島郡長へその設定を知らせ、該当者の報告を求めるものです。【明ひ3(10)】

