滋賀県管内全図
西明寺境内見取図
神崎郡山上村役場簿書蔵置所
県庁周辺図(園城寺并付属地境内図)
滋賀県史(府県史料)
県名改称の布告

   

2-1「彦根城売却に付、入札告知」明治11年(1878)9月7日

 廃藩置県後、彦根城にも旧体制の「遺物」として破壊される運命が目前にせまっていました。天守も800円で売却されることが決まります。しかし、明治11年の明治天皇行幸の際、供奉していた参議大隈重信の熱意により、天守や櫓の保存が決定したといわれます。【明い99(44)】

 

2-2「彦根城内実測絵図」明治15年(1882)

 破却を免れた彦根城は、県が城内の敷地の一部分を勧業試験場の名義で陸軍省から借用し、空地や濠を利用して彦根の人々の就産奨励に活用されることとなりました。その後城内は、各種の共進会や博覧会などの会場、勧業栽培試験場などとして利用されていきます。【明こ59(12)】

 

2-3「中井弘宛、桂太郎直筆書状」明治22年(1889)12月14日

 後に首相も務めることになる、当時陸軍次官の任にあった桂太郎が中井弘知事に宛てた書状です。彦根城の所管変更に関連して、城の評価手続きについての内容が記されています。彦根城はこの後、陸軍省所管から皇室付属地彦根御料所となり、さらに井伊直憲に下賜されて保存されていくことになります。【明か29合本2(6)】

 

 

2-4「中井弘宛、井伊直憲直筆書状」明治23年(1890)12月16日

 最後の彦根藩主井伊直憲が中井弘知事に宛てた書状です。直憲は桜田門外の変で暗殺された直弼の後嗣となり、幕末維新の政局を乗り切りました。文中には、彦根城の保存に関し、一般に払い下げられ破却されることへの危惧を示し、自らが所有することへの意欲を記しています。【明か29合本2(6)】

 

 

2-5「大越亨宛、岩村通俊直筆書状」明治24年(1891)10月6日

岩村通俊は土佐藩出身の志士で、維新後は大久保利通の信頼を得て西南戦争後に鹿児島県令や農商務大臣、御料局長などを歴任しました。この書状は通俊から大越知事に対し、井伊直憲が願い出た彦根御料地の拝借についての手続きを示したものです。実際には、明治27年(1894)5月18日に彦根城の下賜が実現しました。【明か29合本2(13)】

 

2-6「旧跡調査書-安土城-」 明治31年(1898)

 明治30年、社寺だけでは維持・修理が困難な場合に修繕費を補助することを定めた古社寺保存法が、制定されます。同法では社寺以外の名所旧跡も保存の対象とされたことから、滋賀県でも、県内各地で旧跡調査書が編纂されました。安土城跡の保存見込については「維持保存ノ見込更ニ無之国費の補助ヲ仰ク」と記されています。【明せ105合本4(9)】

 

2-7「史蹟名勝天然紀念物調査報告書-彦根城-」大正9年(1920)10月

 大正8年(1919)の史跡名勝天然紀念物保存法の制定により、内務大臣による指定制度がとられ、地方公共団体が国庫の補助を受けつつ管理に当たることとなりました。彦根城は所有者井伊氏、管理者彦根市とされ、調査報告書では保存の費用として約百円が想定されています。【大せ34(15)】

 

2-8「小谷城址保勝会沿革」昭和2年(1927)10月

小谷城址保勝会は、大正13年(1924)、かつて浅井氏三代の居城で長浜城の築城とともに廃城となった小谷城跡の維持・保存を目的として、設立されます。会長に東浅井郡長、理事長に小谷村長を据え、測量などの史跡調査やパンフレットの作成、展覧会の開催などで城跡の保全に努めていました。【昭く90(3)】

 

2-9「安土山古写真」昭和3年(1928)10月

 この写真が収められた『湖国聚英』は県内の名所旧跡を収めたアルバムです。昭和初期のこの写真は、現在は埋め立てられている城址北側一帯を内湖の湖水が覆う、もはや見ることのできない姿です。往時の安土城は全山を高石垣におおわれ、山頂に5層7重の天主がそびえていたと伝えられています。 【資570】

 

2-10「安土城址見取り図」昭和7年(1932)

 本図は江戸時代に描かれた絵図の写本を基に作成されたと思われます。発掘調査を踏まえた図ではないので、天主の形状は実際と異なり、武将名も信憑性に疑問が残りますが、曲輪の形状や位置などはおおむねその後の調査結果と一致します。【昭す16(43)】

 

2-11「彦根城古写真」昭和12年(1937)

 彦根町が市制に替わる際に作成された資料で、昭和初期の彦根城の様子が撮影されています。国宝天守閣や楽々園、玄宮園、佐和口多聞櫓などの他に、昭和19年、軍需品を作るための金属回収によって撤収された井伊直弼像が写されています。【昭こ39(6)】

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