5-1「下賜金並に救恤金分配に付伝達式挙行の件」 昭和10年(1935年)11月
第一室戸台風は昭和9年(1934年)9月21日に関西地方を直撃し、大きな被害をもたらしました。昭和天皇や宮家、満州国皇帝から下賜金や救恤金(きゅうじゅつきん)が贈られ、滋賀県内の各地で分配されました。同年10月13日に滋賀県教育会館で下賜金の伝達式が行われました。【昭そ16-2(2)】
5-2「瀬田川鉄橋事故の救助作業」 昭和10年(1935年)4月
昭和9年(1934年)9月21日、午前8時30分頃に第一室戸台風がもたらした強風のため、東海道線瀬田川鉄橋において下り列車(東京発神戸行き急行)の客車9両が横転しました。写真のように救助作業が行われましたが、死者11名、重傷者27人、軽症者142人を出す事態となりました。 【昭は3(5)】
5-3「罹災者に対する救援物資の配分について」 昭和36年(1961年)9月29日
第二室戸台風は昭和36年(1961年)9月15日に滋賀県へ上陸し、特に湖南・湖西で被害をもたらしました。大蔵省の外郭団体である日本専売公社からは、煙草26,400本や塩660kgが家屋全壊または半壊した世帯に分配されました。【令2-1556(2)】
5-4「災害救助法に基づく応急仮設住宅(空家)処分の転用計画書の提出について」昭和39年(1964年)3月3日
第二室戸台風による全壊家屋は600戸にのぼり、仮設住宅での生活を余儀なくされる被災者も出るなど、多大な被害をもたらしました。災害救助法に基づき建てられた仮設住宅は、県から各市町村を通じて、居住者へ無償譲渡されました。【令3-1051(5)】