5-1 「県知事事務引継書(八幡銀行合併推進の件)」 昭和7年(1932)
昭和7年7月に交代した新庄祐治郎知事から伊藤武彦知事への業務引継書です。世界恐慌のさなか八幡銀行も経営危機に見舞われ、百三十三国立銀行との合併が模索されました。この引継書からは県幹部が八幡銀行と百三十三国立銀行の合併を緊急事項として提起していたことが分かります。【昭お5(6-2)】
5-2 「滋賀銀行、県金庫事務取扱銀行指定に付き」 昭和8年(1933)10月4日
昭和8年、百三十三国立銀行と八幡銀行は創立総会を開き、大津に本店を置く滋賀銀行が誕生しました。取締役頭取に梅村甚兵衛(八幡銀行専務取締役)、専務取締役に廣野規矩太郎(百三十三国立銀行専務取締役)が就任します。創立に伴い県は、同行を県金庫事務取扱銀行に指定しました。【昭あ74(166)】
5-3 「滋賀銀行宛て金銭借用証書」 昭和11年(1936)5月30日
滋賀県から滋賀銀行に宛てた104万5000円の借用証書です。これらの資金は国道府県道道路改良費や県立学校改築費、河川改修費、農業水利改良費など様々なインフラ整備のために使用されました。利息は元金100円につき年4円の割合となっていました。【昭く31(1)】
5-4 「県庁舎改築費寄付取調表」 昭和14年(1939)5月30日
現在も使用されている滋賀県庁舎は、昭和14年に改築されました。改築に際しては多くの県内企業から寄付が行われ、滋賀銀行からも2万円の寄付がなされました。改築された県庁はその後平成26年(2014年)12月19日、国の登録有形文化財に登録されます。【昭の2(37-7)】