滋賀県管内全図
西明寺境内見取図
神崎郡山上村役場簿書蔵置所
県庁周辺図(園城寺并付属地境内図)
滋賀県史(府県史料)
県名改称の布告

4-1「西明寺境内見取図」明治28年(1895)11月15日

 明治28年3月、古社寺は日本美術の「淵源」であり、国家による文化財保護の重要性を説く建議書が、衆議院で可決されました。その翌月、内務省は道府県に管内の古社寺調査を命じます。本図はその訓令を受け、犬上郡長が県に提出した「古寺取調書」に添付されたものです。描かれている西明寺本堂は、明治30年6月に古社寺保存法が制定されると、同年12月に県内第1号となる特別保護建造物(後の国宝に相当)に指定されています。【明せ19(37)】

 

4-2「古建築物取調書(西明寺)」明治33年(1900)4月23日

 明治31年12月、内務省は再び、由緒ある社寺堂の建築物調査を道府県に命じています。今回の訓令では、古社寺保存法の制定を受けて、300年以上経過した建築物に特化した調査がなされました。そのため、本調書は、社寺の公的管理台帳である「社寺明細帳」とは異なり、建築そのものの沿革や構造、図面等が詳細に記載されています。承和年間の建立と伝えられる西明寺本堂は、医王善逝(薬師如来)のおかげで、「千古ノ美観」が保たれているとのことです。【明せ24(27)】

 

4-3「特別保護建造物修理台帳」明治31年(1898)12月3日

 滋賀県における特別保護建造物の修理は、明治32年7月着工の西明寺本堂が最初でした。明治31年2月、県が定めた社寺建造物修理及会計規則によれば、修理工事の目的は「旧観ヲ保存スル」こととされ、創建当時の形式が尊重されています。総修繕費1万1868円79銭の内、1万918円79銭(92%)が内務省より下付されました。同寺は明治35年6月に竣工し、昭和4年までに本県では42件(55棟)の特別保護建造物が修理されました。【明せ60-2(1)】

 

4-4「安土山(織田信長古城跡)」明治33年(1900)4月23日

 古社寺保存法では、社寺に関わりのない「名所旧蹟」も保存の対象とされました。そのため、明治31年12月の内務省訓令では、「永遠ニ保存スルノ必要」ある名勝旧蹟の調査も含まれました。織田信長の居城があった安土山もその対象となり、現状と由来が細かく記されています。維新後は、旧柏原藩主の織田信親が毎年50円寄附していたものの、明治15年より半額となったため、今後の維持保存の見込みがつかないと、国費補助を要望しています。【明せ105-3(9)】

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